資産が30年以上持続する?投資信託の出口戦略4%ルールについて

お金を増やす

 投資信託を購入してほっておけばお金が増えるらしい。でも使うときはどうしたらいいんだろう。

 思考停止で積み立ててほったらかしオッケーのオルカン。しかし、初心者にとってはどのように利益を確定するのか、タイミングに迷うのではないでしょうか。今回は、投資信託の出口戦略、特に「4%ルール」に基づく取り崩しについて説明します。かなり簡単に、そしてオルカンを基準に説明しているので詳しく確認したい方はネットの海へゴー!

4%ルールとは、その前提。

  • 新たな積立投資を停止
  • 毎年4%ずつ取り崩す
  • 売却で得たお金を生活費などに充てていく
  • 残りは証券口座に運用したままにすること

4%ルールとは?

 4%ルール は、退職後の生活費を確保するための資産取り崩し率を決めるための一般的なガイドラインです。このルールは、トリンスティン・グループのフィナンシャル・アナリスト、ビル・ベンジャミンによって提唱されました。基本的な考え方は以下の通りです:

  1. 初期取り崩し率: 退職時に投資ポートフォリオの4%を取り崩して生活費に充てる。
  2. インフレ調整: 毎年、その取り崩し額をインフレ率に応じて増加させる。

出口戦略と取り崩し

  • 資産の長期的な安定: 4%ルールは、インフレーションを考慮しつつ資産が30年以上持続するという研究結果に基づいています。(過去データより90%以上の確率で成功するらしい)
  • シンプルさ: 容易に計算でき、計画が立てやすい。

ステップ

  1. 資産評価: 退職時点での全資産価値を評価します。
  2. 初期取り崩し額の決定: その資産の4%を計算します。例えば、資産が1億円なら、初年度の取り崩し額は400万円です。
  3. 年次調整: 毎年、インフレ率に応じて取り崩し額を増加させます。例えば、インフレ率が2%なら、翌年は408万円(400万円 × 1.02)となります。

考慮点

  • 市場リスク: 投資信託の価格変動があります。特に、市場が下落した後にこのルールを適用すると、資産が早く減ってしまう可能性があります。
  • 個々の事情: ライフスタイル、医療費、介護費など個人差があり、4%が必ずしも適切ではない場合もあります。
  • ポートフォリオの構成: 投資信託の種類(株式、債券、不動産など)によっても効果が異なることがあります。

代替戦略

  • 動的取り崩し戦略: 市場のパフォーマンスに応じて取り崩し率を調整します。市場が好調なら少し多めに、悪い時は少なめに。
  • バケツ戦略: 短期、中期、長期の3つの「バケツ」に資産を分け、短期のバケツから生活費を捻出しながら、中長期のバケツは再投資します。

 4%ルールはシンプルで実用的ですが、個々の状況や市場の動向に応じて柔軟に調整することが重要です。また、定期的なポートフォリオの見直しも欠かせません。投資アドバイザーと相談しながら、自分に最適な出口戦略を模索することが推奨されます。

具体的に使える手立て

 sbi証券や楽天証券には、定率売却設定があります。例えば、毎月0.3%ずつ取り崩しを始める時期から売却設定を一度してしまえば、自動的に売却してくれて、0.3%×12か月で3.6%毎年取り崩すことができます。(4%毎年資産を取り崩しても30年以上継続するという考えから)

 買う時もほったらかし、売るときもほったらかし。資産の増減を気にしなくてすむので、配当金感覚で自然に使うことができるのではないでしょうか。

私の考え

 まず子どもの大学費用などは大きな出費なので運用した投資信託の売却益でまかなおうかと考えています。その時に大暴落が起きていなければ、、、ですが。

 次に、退職後については定率売却設定を使って、4%ルールで取り崩し、娯楽費にあてようと考えています。その他子どもの結婚費用や、住宅購入の援助、暦年贈与など相続チャンスがあれば積極的に贈与に充てる考えです。

 理想としては子どもの相続分は80万円ほど自分たちの分とは別で一人当たり長期運用して渡していくことを考えています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました